バーのマスターがおススメする「コーヒーミル」「コーヒーグラインダー」

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コーヒーが一番人気

私の店ではお酒もソフトドリンクも満遍なく提供していますが、1番人気のドリンクは意外や意外「ホットコーヒー」なのです。「コーヒー」のメニューは「ホットコーヒー」か「アイスコーヒー」か、だけです。砂糖やフレッシュをお客さんの希望に応じて添えるくらい。

スペシャルティコーヒーとか、私自身コーヒーバリスタとかでもありません。原価1杯あたり20~30円程のコーヒー豆(スペシャルティコーヒーですと1杯あたり100円近くかかります)を使ってます。そして手前味噌ですが「美味しい」のです。好評です。だから人気なのでしょう。

スキルがなくても美味しいコーヒーはできる

この美味しいコーヒーは誰でもこの記事に従えば作れるのです。スキルは必要ありません。ハンドドリップではありません。コーヒーメーカーを使用しています。

では早速説明していきます。

コーヒー豆は普通に売ってるもの

まずはコーヒー豆。スーパーや量販店で売っているコーヒー豆を色々と試しました。それぞれ美味しいし、それぞれ違いがあります。なにしろメニューには「ホットコーヒー」だけですから1つに絞らなければならないのです。コーヒーが1種類だけなのは、お客さんが迷わず「ホットください」なんて注文できる(←これ大事)ことと、こちら側の作業の簡便化にあります。

現在のコーヒー豆です。

そう2種類。これを半々でブレンドするのです。ドンキホーテで売られている「スペシャルブレンド」と成城石井の「リッチテイストブレンド」です。それぞれ美味しいコーヒー豆なのですが、やはりもう少し深みが欲しい、となって編み出したブレンドです。香りとコクが複雑で絶妙な苦味と酸味があります。

「豆」を買ってくること

すでに挽いた状態の「粉」ではなく「豆」を買ってきます。なるべく挽いてすぐの香りが立っている状態で淹れたいのです。

例えば「粉」を仕入れて一杯目を作るときに封を開けます。500g入りとします。1日に5杯の注文をいただくとして(現実は1日平均5杯もないかな?)1杯15gと多めに計っても33杯分ありますから営業日でいうと10日くらいもってしまいます。10日目も保存に気をつければ香りは残ってますが、なんかお客さんに申し訳ない気がするんです。ただでさえ原価を抑えたコーヒーですから、せめて少しでも美味しいコーヒーを、と。

コーヒーミル登場

それで、その日に出そうな分量を見込んで店の仕込み時間にコーヒー豆を擦ることにしたのです。通常営業の日は5~6杯分。イベントの日は10杯分とその日に応じてなるべく挽いてから2-3日も持ち越さないようにします。

まぁこれだけの量ですから、というか開店当初は今ほどコーヒーの注文もなかったものですから、手動のコーヒーミルを使っていました。

このコーヒーミルは細かく挽き加減(粗挽きから細挽きまで)を調節できます。日毎の量を小まめにすると「今日はちょっと昨日より細挽きで試してみよう」などと研究ができます。挽いて瓶状の器に落ちて溜まった粉はそのままネジ式で閉まる蓋で密封できます。このコーヒーミルは先輩の喫茶店のマスターから教えてもらって使っていたので何の不満もなかったのです。

手動ミルは「業務用」にはきつい

でも、でも、疲れる!時間がかかる!だいたい1杯分はゴリゴリと取っ手を回転させること1-2分かかります。たかが1-2分です。だから個人で使う分には良いでしょう。でも「さー今日はお酒を飲まない人たちが集まるイベントだ。10杯分は用意しとかなきゃ」と、150gをゴリゴリとやりだします。右手で取っ手を回転、左手で器の部分をしっかり固定して。これを20分近く続けるのです。いや、本当に嫌んなる。たまにインチキして粉状で売ってるものを使ったりもしました。だって疲れるんだもん。

禁断?の電動コーヒーミル

そんなこんなでコーヒーが定番人気になり、奮発して電動ミル(電動グラインダー)を購入しました。

結果、もっと早く買っておけばよかった。こんなに早くこんなに楽チンなんて。そして粒が揃ってて手動のときより明らかに雑味が減りました。後味って言うんですかね、スッキリなんです。手動のときは回転をガリガリ早くやったり疲れてのんびり回したりと多少のムラができてたのでしょう。

10人分のコーヒー豆がスイッチポンで10秒程で完了!これならいざ、営業中に足りなくなった、となっても追加をサッと挽くことができます。音が「ガーッ」とうるさく(ドライヤーくらいの音量)なるのでなるべく仕込みの時に挽いておきたいですが。

保存も業務用?

 

そして挽いた豆はコーヒー豆保存の容器に移しておきます。この容器も良くできていて香りが長持ちします。開けるのにコツがいりますが、説明書に書いてある通りにすればいいだけです。パッと簡単に開け閉めができます。

次回はオススメの「コーヒーメーカー」を紹介します。

バーが「コーヒーメーカー」でコーヒーを淹れる理由
コーヒーをハンドドリップで淹れるマスターもカッコいいです。美味しいコーヒーを淹れるプロを「バリスタ」と言いますが、これは「自称」で、資格とかテストなどはないようです。「コーヒーマイスター」という資格は「日本スペシャルティコーヒー...

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