1日に10人の集客で充分生活できる収入を得られるのが、オススメする小さなバーのメリットです。
とはいえ私がオススメするのは10坪の広さの物件です。10坪のバーですとキャパシティは大抵20席になります。
実はよくバーの居抜き物件に「5坪」とか「6坪」とかの広さのものがあります。
5~6坪のバーですと客席は8席とか10席とかです。
「え?1日10人の集客でいいのなら10席確保できれば充分でしょ?」
そうですね、そうなんですが、現実、経験則ですと10席しかないバーですと、いろんなネガティブな印象を与えてしまいます。
あの店は狭いからグループでは行けないね
バーをやってると助かるのが3~4人の団体のお客さん。勝手に仲間内で盛り上がるのでマスターは放置できて楽です。
そして盛り上がるのでお代わりをいただきやすい。団体さん歓迎のバーでありたいのです。
10坪の私の店ではカウンター10席、テーブル席8席です。お一人様のお客様はカウンター席に、団体さんはテーブル席に案内します。
5坪のバーではこういう対応ができないのでもったいないです。
あの店はいつも満席だから別の店にしよう
これこれ!こういうことを勝手に判断する人がいるんです。これ本当に困る。
仲間のバーのママさん(40席の広さのお店)も全く同じことを先日愚痴っていました。
お客さんが軽く言うんですよね
「いや~この店来たかったんだけど、みんながこの店繁盛してていつも満席だって言うからさ、なかなか来れなかったんだよね」
こちらの立場からすると突っ込みどころがたくさんあります。誰が言ってたの?いつの満席の日を見たの?最近満席になったことないんだけど?ちょっと電話で「席あいてる?」って聞いてくれれば。
ある意味「営業妨害」です。だから私はホームページに「満席になることは滅多にありません」と明記しました。
でも5坪で数席の店ですと、私でもそう思ってしまいます。
あそこ入りづらいんだよね。精神的に
初めて入る店。ドキドキ扉を開け、座る席をさがします。どんな席をさがしますか?
私ならすでに座っている常連らしきお客さんから少し離れた席を狙います。いきなり隣はきついじゃないですか。少しずつ馴染みたい。カウンターの端から2~3席目がいいですね。
でもカウンター8席しかないお店だと「逃げ場」がない感じ。いきなり両隣にお客さん。マスターと両隣のお客さん、えっと誰に話しかければ?うわ居心地わるいな~。
とにかくバーはリピーターが欲しい。初めてのお客さんがまた来てくれて常連さんになってくれるのを目指しているのです。
気楽に入れる雰囲気のお店が5坪では作りづらいのです。
イベントを企画したいんだけど・・・
常連客が増えると、お客さんのほうから「イベント」の申し出があったりします。
10人の仲間が集まる企画。詰めれば10席は確保できるバーでも、席を確保すればいいってもんじゃないんです。
フリースペースがパーティーなどのイベントには必要なんですよね。
「ちょっとあそこで2人きりで話そうか?」とか
「マスター!このオードブルの大皿このテーブルに並べとくよ。みんな思い思いに小皿に取って食べてね~」
「ちょっとギターで生演奏したんだけど、どこで演ります?」
「フラダンスみんなで踊るから、テーブル片付けてスペース作っといて」
現実、席以外のスペースを当たり前のように要求されます。
実は私のバーは12坪あって、常設ステージが2坪分占めているのです。だから10坪のお店だという認識なのですが
この2坪のステージのおかげでお客様もイベントを企画してくださる感じですし、私もおもしろいイベントが閃いたりします。
実はコストパフォーマンス的にもよくない
5坪の店も10坪の店も厨房は必要ですし、厨房機器やお酒の在庫、食器などを収めなきゃいけません。
およそ3坪は必要です。となると5坪のお店ですと客席は2坪だけということですね。まあ4畳分あるから8席は確保できます。
10坪のお店ですと客席は7坪取れる計算です。5坪のお店の3倍以上の広さです。ずいぶん違うでしょ?
でも家賃は相場の1坪1万円だと5坪で5万円、10坪が10万円。広さは3分の1しかないのに、家賃は半分です。
必ずかかる光熱費や管理費などは同じです。
家賃5万円の違いで売り上げは相当違ってきます。10坪と比べ集客が1日5人減るとして月150人。客単価1500円とすると約22万円も月の売り上げが違ってくるわけです。
結論。狙うは10坪の居抜き物件
おわかりですね。5~6坪の物件は避けましょう。そのうち広すぎる物件のデメリットも書きますね。
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