ギター、この場合アコースティックギターを始めようと思ったきっかけはなんでしょう?
大抵、テレビやレコード、CDなどで聴いた音に憧れて、あんな風にかっこよくギターが弾けたら、なんてことが多いでしょう。
でもそれって大抵の場合「バンド」なんですね。
ドラムやベースがリズムを刻み、エレキギターの単音弾きが唸って、ボーカルはマイクだけを持って歌う。
1人でアコースティックギターを弾きながら歌うってシーンはテレビではまず流れないですし、CDの音源は弾き語りの人の歌でもいろんな楽器の音が入っています。
ギター1本で弾き語りって聞いたことない人多いんじゃないでしょうか?実際の話。
小さなライブハウスやライブバーに行かないとそういうのやってません。
たまに斉藤和義や奥田民生がギター1本弾き語りツアーなんかやりますね。カッコイイ!
竹原ピストルとかだと紅白歌合戦でもギター1本の弾き語りでしたね。ブラボー!
なんにしても「ギター弾き語り」の認知度は低いのです。
テレビではギターの弾き語りのシンガーソングライターが出演しても大抵どこからかカラオケ的なサポートサウンドが流れて来たり、
バックに立派な一流のバンドが構えていたり。
ですから「ギター弾き語り」が出来るようになりたいから習いにきました!って生徒さんに「なにをやりたいですか?」って要望を聞くのはナンセンスです。
だって多分その生徒さん「弾き語り」を聞いたことないですから「イメージ」が沸くわけがない。
先生がまず「弾き語りとはなんぞや」を説明しないといけません。
前置きが長くなりました。
「弾き語り」について書いていきますね。
まず「弾き語り」は「歌」が主役であるということ。
ギターは脇役。
伴奏のギターが主役より目立っては全然おもしろくないことになります。
あくまでも歌を歌いやすくする、歌を引き立たせる伴奏だけの存在です。
リズムをしっかり出して、お客さんが歌を聴くのに邪魔にならない音質、音量で。
ギターが主役、あるいは歌と対等と考える人の演奏は左手が指板のあちこちを行ったり来たりして、お客さんの目障りですし、
本人も指板にどうしても視線が取られて、マイクから口が離れたり、視線が前に行かない為ナルシスト状態になったりしてまずいことになります。
ギターは歌っているときは意識から外れるくらいカラダが勝手に弾いてる、くらいがいいです。
だからシンプルに左手はコードを押さえるだけ、右手はリズムを刻むだけで充分だし、ベストなのです。
余計なオブリガードと間奏リード単音弾きとかやりたい人は、それ、バンドのギタリストです。リズムギター(サイドギター)を別に配して(大抵ボーカルが担当)存分に早弾きでもチョーキングでもガンガンやってください。
話を元に戻すと「弾き語り」をやりたくてギターを始めるなら、「リズム伴奏をきちんとやれるようになりましょう」これだけです。
ピックでストロークする伴奏。4拍子、8拍子、16拍子、3拍子、シャッフル3連符などあらゆるリズムのストロークが出来るようになるのが理想ですが、まずは4拍子、8拍子の伴奏をマスターしてもらいます。
「ジャンジャカジャカジャカ」ですね。そうすると世の中の半分の歌の伴奏が出来るようになりますから、たくさんの歌の伴奏を経験して色んな音質、音量で伴奏が出来るようになる頃には、ほかのリズムも習得しやすい感覚が身についているはずです。
指先で弦を爪弾くアルペジオも伴奏のバリエーションの1つですから是非マスターしましょう。
まずは8拍子の基本的なアルペジオ。そして16拍子を刻めるスリーフィンガーというアルペジオ。ジャンジャカジャカジャカでリズムを身につけてからやると上達が早いです。
ここまでやると弾き語りのギターレッスンは卒業です。
あとは歌です。ギターに合わせて歌うだけ。
ギターのリズム伴奏の習得は頑張れば2ヶ月ほどで出来る方が多いです。
ね?ギターって脇役でしょ?
気楽に考えて気楽に習得しましょう。
ご安心ください。このブログで「卒業」までお世話しますから。
そろそろ「アルペジオ」習得レッスン動画も作りますね。
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