※以下、あくまでも「ギター弾き語り」を教える先生についての私見です。
「ギターの弾き方」や「クラシックギター」の先生にはあてはまりません。
適当にギター弾き語りを教えている方は読まない方がいいです。
「ギター弾き語り」を習いたくて教室や先生を探している人の参考になれば幸いです。
ギター弾き語り講師は誰でもなれる?
ギターの弾き語りの講師になるには資格や定められた試験もありません。
どこかのギター弾き語り教室に雇われるか、
自宅などで「ギター弾き語り」を教える場を開いて生徒さんが来れば
そのときから「ギター弾き語り講師」になれます。
そういうわけで海千山千のギター弾き語り講師の良し悪しの見分け方を紹介していきます。
正しいフォームを教えられない
足を組ませる先生はダメ
ギターを始める人にとっては「基本のフォーム」がとにかく大事です。
エレキギターにもクラシックギターにもアコースティックギターにも
それぞれ基本フォームがあります。
そしてジャンルによってもこの基本フォームは違います。
同じアコースティックギターでも「インストゥルメンタル」と「弾き語り」は全くと言っていいほどフォームは異なります。
「弾き語り」が早く上達するには「足を組む」のは駄目だということを
ちゃんとした「弾き語り先生」なら分かってますし、説明もできます。
足台を使わせる先生はダメ
弾き語り用の椅子は座面までの高さが40cm~45cmですが、
アマチュアのギター弾き語りの人にたまに見られるのが
「右足が届かないから」と右足下に足台を置いてしまう人。
すぐにやめましょう。
駄目な理由はたくさんあります。
足が届かない場合の対処法もあります。
ストラップをつけるとか低い椅子を探すとか。
そもそも充分足が届いている場合がほとんどなので
フォームが崩れてしまっているケースが多いです。
もし足台のことを「先生」に教わったのなら、もうその先生に教わるのはやめましょう。
ピックでストロークのできない先生はダメ
以上のフォーム問題はそもそも先生が「ピックを使った演奏」ができないから起こるのでしょう。
クラシックギターの先生が弾き語りを教えるときに起こりがちなのです。
また弾き語りをやってる先生でもフィンガーピッカーな場合もあるでしょう。それは構いません。
でもギター弾き語り初心者にはまずピックでストロークが出来ることを最低条件として教えるべきです。
理由は書きませんが「弾き語り先生」ならちゃんと説明できます。
ピックでストロークができるようになるためにはもちろんフォームが大事ですし、
「弾き語り」ができるようになるか、挫折してしまうかの大きな分かれ道になります。
責任重大です。
そもそも「歌」を教えてくれない
「歌うこと」を教えられない先生はダメ
『ギターは2割 歌は8割』というのが「弾き語り」の世界です。
「弾き語り」の基本フォームがクラシックギターやアコギインストと違うのは
「歌う」動作が加わるからです。
別のフォームではマイクに向かって歌えないし、姿勢的に声が出しづらいのです。
「弾き語り」においてメインは「歌」、サポートの位置に「ギター」がいます。
「ギター弾き語り」を習うということは「ギター」と「歌」を習うということです。
よく噂に聞くのが「ギター」しか教えてくれない先生。
「ギタリスト」ギター専門の人が「歌」を教えられるケースは稀ですね。
「ギタリスト」=「歌がいまいち」というのは私的見解ですが、本音だとそう思っていたりします。
ギタリストでいて歌も上手い人も稀にですがいます、ミヤビさんみたいな、
が、その人に「弾き語り」を習いたいかというと
「う~ん、いやそういうのやりたいんじゃないんだよね」ってなりません?
カポの使い方を教えてくれない先生はダメ
「弾き語り先生」はカポをときには使わないと「歌えない」ことを知っています。
1980年台後半のバンドブームでギタリストをやってた人や
ジャズギター、ボサノバギターの人はカポの重要さを知らない場合が多いです。
初心者のころはコード譜をガン見して弾き語る、まずこれができません。
カポを使わないと歌のキーによってはハイフレットを押さえるコードが頻発することになって
ついついフレットの確認のために左手を見ることになりますから。
そして人前で歌いたい、ステージで歌いたいとなったとき、歌詞やコードを憶えて臨んでも
顔がマイクから逸れてばかりで聞いてる側はうんざりしてしまうのです。
カポを使うとどんなキーも「C」や「G」フォームになることを教えてくれるのが
「弾き語り」先生の義務です。
そもそも「経験」がない
「弾き語りライブ」経験がない先生はダメ
この場合の「ライブ」とはちゃんとした音響機材やスタッフの整ったライブハウスやライブバーで、
集客をしてギャランティを発生させる(出演ギャラをもらう)ライブのことです。
集客ノルマなし、当然ギャラなし、誰でもOKなのは今回は除外します。
ストリート(路上)でどれだけやっても、すみません、除外です。
そしてこのギャラをもらうライブが1回とか2回とか、ではなく
継続してやれていたかどうか?も見た方がいいでしょう。
他人の評価にさらされた経験のない先生はダメ
数か月でも、数年でも期間は問いません。
要はこの「ギャラ」をもらい続けていた期間を経験している弾き語りの人と
その経験がない人の間には大きく深い「差」があるのです。
他人から厳しい目で評価を受け続けること。
大抵の場合はカバーではお金を払ってもらえないので、自作曲で勝負です。
厳しい目で見られる歌ですから、アレンジや歌唱法、ギターの音、見え方などのステージングも
頭から煙が出るほど考えます。
ライブ経験のないアマチュアに多い偏ったセットリスト(暗い歌ばかり、同じテンポ、キー、同じ歌い方ばかり)
なんかできません。いろんな歌い方、響かせ方など「表現」について考えます。実行します。
これが大きな「差」を生むのです。
そして初めて生徒さんに「弾き語り」を教えることができるのです。
自分の「弾き語り」が他人に評価されたことのない人に教えてもらいたくないですよね。
コミュニケーションの下手な先生はダメ
「ギター弾き語り」はできる。でも人とのコミュニケーションは苦手。
という人はたくさんいます。私の知り合いにもたくさんいます。
そんな人たちが仕事に困ったとき「そうだ!ギターを教えよう!」となるのですが、う~ん。
楽器の演奏法や歌唱法を伝えるのは主に「言葉」ですからね、正直難しいんじゃないでしょうか。
生徒さんとトラブル発生ってことにもなりかねません。
そもそもコミュニケーションがとれないと「ライブ」はうまくいきません。
ハコとのコミュニケーション、お客さんとのコミュニケーションは「ライブ」には必須です。
できれば教職の経験者があるといい
コミュニケーションが苦手でも「教える」というのはテクニック的な要素もありますから
もし教職の仕事についていた経験があればいいでしょう。
子どもは思うようにいかないもの。みんな最初はできなくて当たり前。
叱らないで楽しさをまず感じてもらう。
教職課程や実践で身についた教育法は「弾き語り先生」の武器になります。
いかがでしたか?
あなたの先生はあてはまりましたか?
星の数ほどいるYouTuber弾き語り先生もこの基準で選んでください。
かなり絞れると思います。
良い先生に巡り合えますように!
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