【初心者 練習】ネットでギターを買うのはあり?なし?「間違いだらけのギター選び」

ギターコラム

昨日、初めの一本のギターについて書きました。

【初心者 練習】初めて買うアコースティックギター5つの条件
ギターを始めるにあたってみなさんまず悩むのがギター本体のこと。ギターを弾きたい、習いたい、でもギターを持ってない。でもでもギター弾けないのに、ギターを選んで買うことなんて不可能でしょ?そうですね。ギターの音の響きの違いはギターを弾きながら覚

では、このギターはどこで買うのでしょうか?
街の大手の楽器屋さん?
中古ギター専門店?
ヤフオク?
Amazon?
サウンドハウス?

結論を言いますと、すべて正解です。
ただし、以下の点に注意して購入しましょう。

「知り合いからの委託」はNG

ヤフオクの出品者の常套句ですね。
「知り合いに頼まれて出品しているので、私はギターに詳しくないので質問に答えられません。ノークレーム、ノーリターンでお願いします。」
いやいやそんな無責任な!安い買い物じゃないんですから。正直これはダメです。
買ってはいけません。

「ジャパンヴィンテージ」という嘘

古い1970年ごろの日本製のギターを出品して「名器」だの「ジャパンビンテージ」だの絶賛して高く値をつけているものが多いです。
中古ギター屋さんも3000円でも買い取りできない古い日本のギターが1万円とか3万円とか。
当時の日本製は粗悪品が多く、もちろんほとんどが合板もの。ネックが太すぎたり、フレット音痴だったり、ネックがダメだったり(元起きしてるのは手遅れ)マトモなものはないものと思いましょう。
「ジャパンオールド」「ジャパンヴィンテージ」なんてのはヤフオクが世に出てから生まれた騙し文句です。
おじさんたちが中学生の時に衝動的に買って3日後に押入れに眠ったギター(世の中にたくさんある)を少しでも高く売ろうとしたのでしょう。
確かにヤマハ、モーリス、東海楽器、ヤマキ、ジャンボ、フジゲン、寺田楽器などが制作しているものは
きちんとしたものが多いです。
でも今現在製造されているものと比べると、完全に今のものに軍配があがります。
たまにテレビに出るミュージシャンが日本の古い楽器を弾いてるのを見かけますが、あれは1年以上かけてプロの職人が作り変えたものです。それに近いことをやってくれる業者はありますが1台につき20万円以上かかります。
20万円ギターにかけるなら選択肢は一気に広がりますよね。

弦高はべたべたに低く?

アコースティックギターは弦をはじいた振動を、ボディに密着しているサドルがボディに伝え、絶妙に増幅する楽器です。
このサドルに振動を伝えるには、テンション、弦の接地点が掛けてる圧力を大きいほど良いです。
弦高がべたべたに低いとこのテンションが弱くなって、単純に音量が小さくなります。
「弦高が低くて弾きやすいですよ」というのは多分左手の指への負担が少ない、ということを言ってるのでしょうが、正直弾きにくいギターです。
強くストロークするとビビったり、そもそも音量がそれほど変わらないし、なんか表現の幅を狭くされた感じ。
エレキギターならそれで良いでしょう。でもアコースティックギターはタッチの強弱でのレスポンスは大事。ピアノと同じですね。
ピアノでいうと、オルガンを弾いてる感じになってしまうということです。
弦高はギターによって職人さんが絶妙に設定しています。それが間違いないです。

「ドンシャリ」ってどういうこと?

ヤフオクの売り文句に「激鳴りです」とか「ドンシャリです」というのもよく見ます。
「ドンシャリ」というのは音響の用語で中音が弱い、低音と高音が強い状態の音です。
ギターで使われるのは元々マーチンのD28(世界のギターのスタンダード)の売り文句からだと思います。
低音がよく響き、高音も美しく響くギターということで「ドンシャリ」。でも実際マーチンD28は全体の音がまんべんなくバランスよく出るようになってます。
「ドンシャリ」という言葉が独り歩きして、ギターおじさんたちが「このギターは低音がよく出るなー」と喜ぶようになりました。
低音が出るに越したことはないのですが、全体のバランスが重要です。
これも新品ならちゃんとバランスをとっています。低音はやはり単板のギターが音質がいいです。

結局は「プロ」から買うこと

大手の楽器屋さんはギターメーカーと契約して、ちゃんとしたギターを仕入れて、更に一本一本チェックしています。
きちんと見て、説明を聞いて、納得したうえで買えます。確かにネットよりは高いかも知れませんが
「信用」の金額です。
もし万が一、家に持ち帰ってから不具合があったとしても苦情を受け付けてくれます。
本体だけ買ってもアクセサリー類を揃えないと弾けないのがギター。
楽器屋さんにその場にカポタスト、ピック、弦を替えるための便利道具、ギターケース、スタンド、譜面台などなんでも売ってます。
「全部ここで揃えるからちょっと値引きして」は有効です。

仕方なくネットで買うなら

ネットの出品者はアマチュアが多いのですが、これは避けたほうが無難です。
楽器屋さんや中古ギター専門業者、ギターリペアマンも出品しています。
プロは説明欄で
きちんと良いところ悪いところを説明してくれますし、きちんと調整した状態で送ってくれます。
そうじゃないと、ネット上の売買の苦情ほど大変なものはないです。極力業者さんはそれを避けたいし、悪評が実店舗の商売にも影響しかねないので慎重に出品しています。「詐欺」や「騙し」は不可能です。
ということで、ネットで買うなら「プロ」の出品者から買いましょう。

次回はギターと一緒に買うアクセサリーを列挙するの巻だ。

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